2008年08月11日

サッカー日本代表の決定力不足の原因

北京五輪の男子サッカー米国代表戦を、見るつもりはなかったのに見てしまった。
フェアプレー賞常連の日本代表にしては荒いチームだなという印象以外は、結果も含めて概ね予想通りだった。
またもや決定力不足に泣いたが、なぜかという疑問に対する解が3つほど頭に浮かんだので、備忘録的に記述しておく。

1) バイタルエリアと、それ以外のエリアでの注力度合の変化が無い
米国サッカーの勝負強さが特筆に値するのは、シドニー五輪を見れば一目瞭然。
二度日本がリードしたにもかかわらず、追い付き、最後はPKで勝ち上がっていった。
テクニックも走力も特に著しいものはないが、意外にも最後に勝ってしまうことが多い。
それは、バイタルエリア外では力を抜き、いざというエリアにおいてのみ、力を注力するという習慣が教育されていることが、ひとつの要因と思う。
一方日本代表は、全てのレンジで真面目にボールの扱いをしてしまう。
従って、試合時間の終盤では集中力や体力が切れがちで、最後の最後で逆転という展開が少ない。
これは、サッカーだけに限らず、男女ハンドボールや女子バスケットボールの北京五輪最終予選において、概ね共通項として確認された、試合時間が厳密に決まっているチームスポーツにおける日本チーム特有の欠点である。

2) バイタルな時間帯と、それ以外の時間帯での注力度合の変化が無い
前述の項目と同様、どの時間帯も真面目に試合に向かう半面、バイタルな時間帯に注力しようという雰囲気はあまり見られない。
よく知られているように、前後半の開始終了の10分間は確率統計的にゴールが生まれやすい時間帯である。
従って、その時間帯に労力を注力し、それ以外の時間帯には積極的に手を抜くことが重要であるが、現状は則していないように見受けられる。
考えてみれば、日本発のスポーツは相撲も柔道も剣道も空手も、技が決まった時点で試合が終わるスポーツだし、日本で人気のある野球や競泳やバレーボールも目的を達した時点で試合が終わる。
よって、いずれも試合時間が固定されたスポーツでは無い。
試合時間が決まっているスポーツにおいて、積極的に力を抜くことに対して適切に評価することができない素地が、日本社会の背景にある気がしてならない。

3) 幼少期からのパス偏重教育
先日、小学生のクラブチームと思われるチームの練習を見学してみたが、パス回しの練習に終始していたのが印象的だった。
パスは練習しているだけあって、滅法上手い。
が半面、見学時間中にシュート練習を見ることはできなかった。
GKがGKの練習に大きな時間を割くように、FWはFWとしての練習に特化すべきだろうと思う。
そのように特化できない理由が現場の指導者にはあるのかもしれないが、現状の教育方針では決定力不足は解消されそうに無い。

2005年03月26日

「中田を入れずに後悔するより、入れて後悔することを選んだジーコ監督」

今回の敗因は、イランが強かったわけではなく、ましてや12万人のイランサポーターの熱狂的応援でも無く、ジーコ監督が単に選択を誤っただけに過ぎない。
4バックのテストがしっかりと出来ていない状況で、中田を入れたいがために4バックへ移行したが、そのリスクに似合った活躍を中田が出来ず逆に盲点をつかれた形となった。

失点は2点とも加地がマークすべきハシェミアンの得点だったことを考えると、従来慣れ親しんだ3バックを選択していれば、これらの失点は防げた可能性が高い。
実際、イランの組織は酷いもので、日本代表に対する中盤でのプレッシャーは皆無で、日本は比較的自由にボールを回せたし、自分たちのペースで落ち着いたゲームメークすることが出来る状況だった。

確かに、以前積極的に4バックを導入して結果を出していた時期もあり、前半と後半で3バックと4バックをフレキシブルに変更出来ていたこともあった。
しかし、ここ最近は3バックが定着しており、確実に結果を出していたのにもかかわらず、急造4バックをこの大一番に持ってきてしまったという選択に誤りがあった。

ジーコ監督の決断が、そのギャンブルに負けたのだ。
中田を入れず、従来の組織で試合を運んでいたら、苦もなく勝てた試合だったであろう。

5日後のバーレーン戦では、中田をスタメンから外して3バックに戻すという選択をジーコ監督が英断出来るかどうかが焦点。
もちろん、中田が5日間でペースを戻してくれることが一番良いが、その可能性は高くないというのが妥当な判断だろう。
怪我が開けてから実践はたったの数試合なので、チームの中心に据えるには試合勘が戻っていないという点で酷だった。

また、高原と玉田をスタメンに選択したのは妥当だが、彼らの出来が著しく悪かったのも誤算だった。
高原はトラップが足下に落ち着かず、玉田はピッチに足を取られ続ける。
何の因果か解らないが、従来のパフォーマンスにはほど遠い結果だった。

それにしても、今回ほどジーコ監督の神通力が届かなかった試合も珍しい。
それほどまでに、これまでの道のりでは神懸かり的な劇的展開を伴う試合が多かった。
一次予選のホームでの対シンガポール戦や、最終予選での対北朝鮮戦は、まさに試合終了という時間帯になっての劇的得点だったし、昨年のアジアカップも漫画みたいなドラマチックな逆転劇を各試合で演じた。
そういったこれまでの奇跡を考えると、神通力の中休みといったところだろうか。

しかし、最終予選6試合のうち、負けてもある程度許される試合というのは、このアウェイでのイラン戦だけだろうし、中休みするのが許されるのもこの試合だけだろう。
残りの試合では、今回のような博打をすることなく堅実なメンバー編成をし、確実な試合運びをして欲しい。
もう負けが許される試合は残されていないのだから。

2004年08月04日

「冷静なる対応を & メディアとblog & アジア杯決勝進出」

1.サッカーアジアカップの中国サポーターのブーイングについて
2.blogのメディアとしての可能性
3.今日のバーレーン戦

今日は以上の3本でお送りします。

<1.サッカーアジアカップの中国サポーターのブーイングについて>

まず、今回のアジアカップの中国ファンのブーイングについて。

「ブーイングがけしからん」という考えの人が、少なからずいるみたいだけど。
あのね、みんな感情的になりすぎだよ。

AsiaCupの公式Webサイトに、ジーコ監督がその件について言及した記事が載っているので、一部にはある可能性は否定できない。
しかし、”本当に”それほどひどいブーイングがなされているの?
仮にあったとしても感情論に発展するのはクレバーじゃない。

10数年前のペレストロイカや東西ドイツ統一以降の再編により、共産主義国家がもはやほとんど無くなった現状とはいえ、それまでは共産主義は台頭していたわけで、その筆頭にいた中国が第2次世界大戦での甚大な被害から日本を敵視した教育を行っていたことなんて自明でしょ。
しかも、今回試合が行われているのは内陸の済南と重慶。
上海とか香港のような資本主義が導入されて久しい都市化された都市で、今回のようなブーイングを受けたのなら、「あれ?意外と遅れてるんだな。」と思うかもしれない。
が、地方の都市で近代的な教育が行われている訳ないでしょ。
そういう状況下で、一部の人が感情的にブーイングしたとしても不思議はない。

今回の会場が、上海や香港とはだいぶ離れている場所であることが、地図からもわかる。(中国まるごと百科事典より)

感情的なブーイングを行っている中国人は、おそらくごく一部だ。
そんな一部の人間と、歩調を合わせる必要はない。
さらに、注目を集めたいだけの画一的で揺動的な日本の遅れたメディアとも、歩調を合わせる必要はない。
冷静に、冷静に。
次は北京で開催国中国との対戦なので、今大会最大のブーイングを受けるだろうけど。
冷静に、冷静に。
川口能活選手みたいに、厳しい状況でも笑みを見せるくらいの余裕があっても良いのではないかと思うのです。

こういう政治的議論をスポーツに持ち込みたくはないな。
そう考えると、ダバディさんの博愛主義的、コスモポリタン的主張は、「国家を単位とした国際試合の廃止」という少々過激と受け取られてもおかしくない面があるとはいえ、一つの解決策であり理想郷である事は間違いない。

その理想郷に近づくためには、一人の人間が数カ国語を喋ることが必要だろう。
国家単位を廃した試合を行おうとすると、現状より多様な選手同士で共にチームを作り上げなければならない。
これは国際的に活躍する選手は皆習得しているのだが、大事なのはサポーターの言語習得だ。
建設的な応援をするためには、サポーター同士のコミュニケーションは無視できないのだ。
十数年後には、自然翻訳機が開発されると推測されるが、それまでは実現しないだろう。

国家単位での試合を廃止せずに、ナショナリズムを排する現実的な解決法として、一人一人が感情論に押し流されず、情報を整理・選択して受け止めることが重要だ。
スポーツとナショナリズムとの癒着を排斥するためには最も効果的だと思うし、今すぐにでも誰にでも出来る。

この流れから行くと、新聞社等の会社が文責を持つことが主流のメディアの現状から、ライター各自が文責を持つ状況へとシフトしていくと良い。
Web上のスポーツ関係だったら、スポーツ新聞各紙の情報を尊重するのではなく、NumberWeb等の情報を尊重するということ。
会社が責任を持った文章は、誤信の場合の責任の所在がはっきりしないため、恣意的な記事が紙面を踊る危険性がある。
しかし、個人名が記載されている記事は、ライター個人の責任となるため、ライターも容易に揺動的主張は出来ないだろう。
ま、ライター業にはゴーストライターという言葉もあるくらいだから、100%無責任な記事が無くなるとは言い難いが。

とにかく、一人一人の冷静に情報を扱う能力の進化が重要だと思うのです。





<2.blogのメディアとしての可能性>

さて、今回のブーイングの件で、blogのメディアとしての可能性に気づかされたことについて。

6月25日、ココログを運営するニフティの古河社長の元をダバディさんが訪れたときの様子を記述した古河社長のblogエントリがこちらにある。
ここを読むと、ダバディさんが古河社長に以下のように熱弁していたそうだ。


「ココログのパワーはすごいものがある。メディアの世界にも大きなインパクトを与えるのではないか。」
「必ず、ココログ革命が起き、本当のジャーナリズムが戻ってくる。」

これを最初に読んだとき、blogがメディアになり得るわけがないと思った。
なぜなら、世の多くのジャーナリズムに関連したblogエントリは、新聞社の発信する情報を一次情報元として採用し、それに関して意見を述べているからだ。
従って、一次情報が増えるわけでもなく、ジャーナリズムにはなり得ないと考えていた。

しかし、今回のAsia Cupで、ダバディさんが中国の現地からのエントリを公開した
そう、日本のメディアが報告したのとは全く違った視点から、現場の情報をエントリとして公開したのだ。
反日感情を話題にしているメディアとは対照的に、そのような現象は感じなかったとのこと。
複数のソースから情報を扱うことの重要性だけでも、これに勝るものはない。
画一的メディアに流される危険性が大いに薄れるのだ。
さらに、顔が見える信頼できる人からの情報はこの上なく大きい。
(確か上記リンクの他、もう一つ関連したエントリがあったはずなんだけど、見つからない。)

このようなエントリは、「現地に取材に行っているから可能なことで、私たちにとっては関係ないこと」だと思っている方もいるだろう。
しかし、そうでもない。
以下は、最近話題のライブドアについて、僕が今日気づいたこと。

ライブドアからWebブラウザ「Opera」がようやく正式リリースされました。 ゴタゴタはありましたが、トランスウェアからの譲渡によりライブドアに移ったとされるOperaの、譲渡後初リリース。
そこで、気になったのが、「ダウンロード」ページの「試用版」という記述。
Operaは、広告が出てサポートが受けられないデフォルトの場合無料なわけで、それは既に「正式版」であり「試用版」とは意味が違う。
これも、「これは試用版だから、いずれお金払ってね」っていう、ライブドアの戦略なんでしょうか。
ちなみに、試用という言葉の定義は、手元の広辞苑によると「ためしに用いること」。
少なくとも、適切な情報公開ではないし、一般的な認識から乖離しているので、誤解を生む可能性があります。
本家はおろか、トランスウェア時代にも、このような不適切な記述はありません。
ライブドアも、記述が不適切だという指摘を受けるであろう事は、当然既に認識した上でサイトに記述したのであろうが、会社の信頼性の面で懐疑的な面が否めない。

このような不適切な状況に対するつっこみは、おそらく誰しも日々の生活でそれぞれ気づくことであり、また誰しも発信できる立場にあるのだ。
小さな事かもしれないが、各自がそれぞれ気づいたつっこみを発信することにより、これもジャーナリズムの一つとしてのストリームとなる気がしてならない。

もっとわかりやすい例で行くと、日本著作権協会JASRACに対する疑問がこちらのエントリで議論になっている。(部長の東京日記経由)
これも、問題提起という点ではジャーナリズムのメインストリームである。

このように、Blogは、多角的に物事を捉えるために、大きな力となる可能性を秘めている。
これまでの新聞社による一方的な情報に左右されなくて良い、というよりは、それらの情報を見極める手助けをしたり、より多くの問題を提起し議論するための大きなツールとなるといった方が適切か。

blogを含むインターネットが、我々の世界をより俯瞰的に見てたり、問題を解決する方向に進んで行くためのツールとして、これからも大いに期待できる。




<3.今日のバーレーン戦>

さて、最後の話題として、今日の試合。
Asia Cup 2004 準決勝。
延長4−3で、バーレーンを苦しみつつも撃破。

まず、日本のシュート精度の限界が露呈した。
少なくとも、前半、玉田・鈴木・中村・中沢の4人がそれぞれ決定機をはずしている。
そのうち1つでも決まっていれば楽に勝てただろうし、2つ決まっていたら遠藤の退場はなかったかもしれない。
前半のチャンスを生かせなかったのは、苦戦を呼んだ最大の要因。

そもそも日本は、ディフェンディングチャンピオンであることだし、中村・川口を擁しているだけで、日本はアジアでは一つ抜けている状況なのは明確だ。
欧州で活躍している選手を擁しているチームで、国内にプロリーグが存在する国は、全く持って多くない。
本来、アジアでは敵無しのはずなのだ。
その上、今日の相手は中盤での寄せも緩いし、DFも玉際が甘い。
これほど苦戦を強いられる相手ではない。

さらに審判のレベルが低い。
前半はスタジアムの空気に完全に飲まれてる。
準決勝なのに、東南アジアにはこんな審判しかいないのか、ひどすぎる。
東アジアと中東アジアの対決なので、中立として東南アジアの審判を起用したのだろうが、準決勝レベルまで来たらそういう慣習は取っ払ったほうがいい。
技術と経験のある審判を、欧州から呼んででも起用すべきだ。
スキルがないのはしょうがないとして、不公平なのな、今日のシンガポールのアドガリ主審。
前半の遠藤へのレッドカードは、そう見えたとして100歩譲ったとしても、後半10分の玉田が倒されたシーンはアドバンテージが切れた直後にフリーキックの判定をするのが普通の審判だろう。
決勝の審判は誰だか知らないが大丈夫なんだろうな、心配だ。

さて今大会、MFやDFが殆どの点を取っているように、点が取れない課題のFW。
だが、良い面も見受けられた。
鈴木は、今日のステータスは最悪だったし決定力も欠けるとはいえ、運動量は見事。
玉田も、この試合まで再三良いプレイはしていたが結果には恵まれなかった。
ようやく結果を出したのは良かった。


今日の収穫
1.サントスのスピリットやボールの供給の精度は、欧州でも通用する。
2.中沢は、しばらく日本代表に固定。すごすぎ。DFとして初の海外組誕生か?
3.4バックと3バックがフレキシブルに変更可能だというオプションは、世界でも有数の技術がある。相手が3トップの時は4バック、2トップの時は3バックなど、相手の状況に併せて適切に対処できる。トルシエ監督時代に確立された3バックを引き継ぎ、自身の哲学でもある4バックも取り入れたジーコ監督の柔軟さに乾杯。

今日の課題
1.早い時間帯でのシュートの精度(特にFW)
2.早い時間帯でのシュートの精度(特にFW)
3.早い時間帯でのシュートの精度(特にFW)

2004年07月15日

Super Goal!!

横浜FCのGK菅野88Mゴール(日刊スポーツ)

記事より鳥栖戦の後半1分、自陣ペナルティーエリアの中から蹴ったFKが直接ゴールイン。距離88メートルのJリーグ史上最長ゴールになった。

Movie(wmv)1.6M / Mirror

ゲームの世界・・・というか、ゲームでもこんなことありません。
「パラグアイのGKチラベルトがPKでハットトリックした」とかより、よほどすごい。


この位置からですからね。
「これはないですよね〜」という解説者のいうとおり、普通ないですよね。
でも、変な回転かかってイレギュラーなバウンドしたので、キッカーは確信犯だったのでしょう。


それにしても、うれしそー。

僕とコーヒー牛乳さんより)

2004年07月09日

日本対スロバキア戦

今日の試合では、ピッチ上全てのプレイヤーの中で、中村俊輔の存在感が一人飛び抜けていた。
パスを受けて他のプレイヤーにパスを供給する機会で、ボールキープに余裕があった。
特に早い時間帯には、他のプレイヤーは割と浮き足立っており、パスを受けてもフィジカルで負けて倒されてしまうシーンが多々あった。
倒されるシーンは、1998年のW杯あたりの日本代表までよくあったが、最近はあまり見かけなかったシーンだ。
しかし、そんな中でも中村一人落ち着いた余裕のあるプレー。
やはり、所謂欧州組のフィジカルの強さ、またその基盤となっている気持ちの強さの重要さが再確認された。
今回目立った彼の特徴は、イタリアに渡ってから身につけたものだ。
イタリアに渡ってすぐは、中村も倒されていたが、めっきり余裕とフィジカルの強さを身につけたのは流石だ。

福西と遠藤のボランチも素晴らしかったね。

また、ジーコ監督の采配も当たった。
鈴木が結果を出してからの柳沢の投入は、すごい。
あまり調子がよいとは思えなかった鈴木をゴールする前に交代させていたら、鈴木のためだけではなくチーム全体のために良くなかっただろう。

スロバキアよりもさらに強いとされるセルビア・モンテネグロ戦を控え、絶対に勝っておきたかった今日の試合。
点数を付けるとすれば、中村と福西とジーコ監督が最高点の8.0(10点満点)ってところでしょうか。

2004年06月27日

「時間や障害を超えた革命への不安と期待」

ダバディさんの哲学を確認できたこと、非常に嬉しく思っています。

一つ誤解して欲しくないのは、インテリジェンスを伴う解説が一般に浸透するには「時間がかかる」とは書きましたが、そのベクトル自体は畏敬の念を持って尊重されるべきであると思います。

このベクトルに沿ったパラダイムシフトの後押しは、知的文化をベースに発展する我々現代社会の中で、どれだけ有益なことかははかりしれません。

しかし、新たな状況への適応に、多大な時間や障害がコストとなって現れるでしょうし、容易に実現できる事項ではないと思います。
ジェネレーションが全て入れ替わるまで時間を要するかもしれませんし、混乱や混沌など多くの不安もあります。
が、確固とした哲学を貫いた「革命」、継続して頂きたいのです。

そして、この革命を牽引していけるのは、あなたしかいないのです。
たとえば、中田英寿選手は、「現役引退後は、サッカー以外の仕事に従事する関する可能性も高い」と、本人がとあるインタビューで答えていました。
他の現役選手も、現役後の活躍の場をサッカー界に求めないかもしれない。
人材は豊富そうに見えて、実は少ないのだと思います。

単なる一視聴者である僕には、繰り広げられる革命を、魅了を目の当たりにしても、それを創造することは出来ません。
しかし微力ながら、判断すること、議論すること、支持・選択をすることは可能であり、これらを他の視聴者の方々と共に思慮深く続けていくことが出来れば良いなと思います。

ダバディさんのblogが、その流れの一つの触媒となり中枢となって、他の視聴者の方の意見を拝見できる場であり続けてくれることを期待しています。

2004年06月24日

「解説者に足りない何かは、視聴者に足りない何か」という考え方

フローラン・ダバディ氏がTVの解説について述べられている。
以下抜粋。


海外サッカーに関しては「ベテラン解説者軍団」にいまいち何かが足りないと感じます。

奥寺さんや風間さんはドイツでやったことがあるので、また違うのですが、やっぱり今の世代(中田、小野、稲本)が帰ってきて、サッカーの解説者になったり、サッカー協会に入ったりしないかぎり、日本のサッカー会に革命ないね...

「周り」、「サッカー界の道徳」、プレッシャーを気にせず、どんどん「自分流」に、「リスクをとって」話をしてほしいのです!

日本のサッカーは過渡期にあるからです。開拓精神、異端は今です!

期待と応援をしています...


1週間も前のエントリに反応するというのは、普通あり得ないが、諸事情により今回は特別。


先に、僕の考える結論を示すと、仰るとおり「時間がかかる」ということ。


この問題を考えるには、以下の2点の特徴を考慮すると良いだろう。

1.解説者はいかにして登用されているのか?
2.日本のスポーツ実況はどうなのか?

まず、1.解説者の登用であるが、コネクションというのが日本の慣習らしい。
元ヤクルト・巨人の広澤克実さんは、星野前阪神監督のコネクションでNHKの解説員になったと、広澤さんみずからがとあるバラエティ番組で仰っていた。
(バラエティだからおもしろおかしく言っただけかもしれないが。)

欧州の解説員の登用基準が、コネクションなのか実力なのかは知らないし、それはどちらでも良い。
が、日本で、より実力のある人、さらに言えばより多くの視聴者が支持するような解説をする人が、より登用されるチャンスをつかむようなシステムにシフトすると、より切磋琢磨した良い解説が聞けるようになることは間違いないと思う。
まず、システムを改善する必要がある。

また、日本におけるサッカー文化は、プロ化してから10年しか経過していない。
cogno_eb2さんがおっしゃっているように、日本は歴史的に「スポーツ観戦といえば野球」である。

そう、2.のスポーツ実況のこれまでと現状は、やはり「野球偏重」なのだ。
最も端的な例だと、野球の放送を日本一行っているであろうテレビ局、日本テレビ。
日本テレビにおけるスポーツ実況というのは、野球の巨人戦が最重要。
サッカーもトヨタカップやヴェルディ戦やセリエAレッジーナ戦やサンプドリア戦、高校サッカーなど、とても豊富に放送している。
が、ヴェルディ戦は深夜枠が多く、高校サッカーは新人アナの登竜門で、社としてサッカー解説に注力しているとは思えない。
どうしても収益に多大な影響のある巨人戦の実況に重きが置かれ、サッカーの実況を育む土壌がない。
だから、去年のトヨタカップで監督を「ビアンチ、ビアンチ!」って呼び捨てにするような、当たり前のことが当たり前に出来ない事態下にある。

TBSでは横浜マリノス戦を放送したりしているが、視聴率が伸び悩んでいるため、やはりサッカー解説に注力しているとは言えない。

フジは、割と注力している方だろうか。

テレ朝は、ナショナリズム一辺倒。

歴史的にも古く市民生活に密着している野球。
家族環境でも、親子でサッカーボールを蹴り合うことより、キャッチボールをしてコミュニケーションをとった人が、少なくとも僕の周りには多い。
そういう環境もあって、野球に愛着を持つ人は多く、サッカーに比べて試合数も放送機会も多い野球に各放送局とも注力している気がする。
するとどうしても、サッカー中継そのものの重要度は低くなり、解説者も同様になってしまっているのは否めない。
あくまで、市民に浸透している地上波での話で、CS放送やWOWOWなどはそれにとらわれない独自の放送をしていると思う。
けど、ほとんどの人は地上波放送に影響を受けるのだ。

さて、ダバディさんのなさったgeekとしての豊富な知識を生かした解説は、UEFAチャンピオンズリーグ「ポルトvs.モナコ」で堪能し、これほどまでの高度な解説を聞けるのは本当に嬉しい、という個人的認識を持っている。
「へぇ〜」というような知識が連発だし、風間さんや青島アナとの連携も切磋琢磨というか、とにかく素晴らしかった。
僕個人は、このような解説が聞ける限りは、そのチャンネルにチューンするだろう。
しかし、確かに素晴らしいのだが、果たして多くの人が支持するだろうか。
それに関しては、僕自身確信が持てていない。
同様に、放送者側もどのような方法で実況を行っていけばよいか、確信は持っていない可能性も十分ある。
視聴者でオタクの知識を欲している人は、必ずしも多くはない可能性があるのだ。

それは、スタジアムでの応援形態において、日本では新興のサッカーと、馴染みのある野球とで微妙な差があることも影響しているのではないだろうかと思う。
(以下は僕の全くの個人的仮説なので、あんまり真剣に聞かないように。)

さて、応援形態に微妙な差があるとはいったが、野球の観戦においてもサッカーのように、外野スタンドから太鼓叩いたり声を上げたり、あたかもサッカースタジアムの熱きサポーターのように、応援を楽しんでいる方もいらっしゃる。
その点では共通している。
が、その反面、内野席でビール片手に弁当食いつつ、声を上げるでもなく拍手するでもなく、ただ見てるだけという場合も多い。
僕は、野球を観戦するときは後者のスタイルが多いし、神宮などの野外球場で夜風に当たりつつ、ビール片手に枝豆とか食べながらのんびり野球を見るのは、ある意味優雅だと思うし、やはりすばらしい文化だと思う。
この観戦方法は、サッカーにもVIP席など無いこともないが、僕が知る限りサッカーでは比較的少ない。
ビールの売り子って、サッカースタジアムでは野球場に比べて極端に少ないようにね。

そこでそれらの観客に差が出てくる。
前者の熱き応援団にとっては、様々な知識で脳を刺激してくれる解説は嬉しいと思うが、はたしてビール片手にのんびり見ている人までもが脳を刺激して欲しいと思うかどうかは甚だ疑問だ。
仕事で心身共に疲れた体を癒すために、野球を見に来ている人にとっては、現状の解説で必要十分ではないだろうか。

高度な解説はそれだけで解釈するのに労力を要する場合もある。
ビールのみながらとしか思えないオヤジ解説者の解説を聞くのも、またビール飲んでるオヤジであったりするのだ。

夕食時間帯に中継されることも多い両競技。野球を見ながら夕食を食べる日本人のスポーツ観戦の歴史からすると、サッカーを観戦しつつ夕食を迎える文化はまだまだ浅い。
日本でサッカーがプロ化されて、まだたったの10年。
欧州のように100年も前から体系化されている状況とは違う。
サッカーの実況・解説のシステムが未熟で、何処を目指すべきなのかもわからない状況なのだ。
野球実況のノウハウをサッカーに応用しようとする動きもある。(やめた方がよいと個人的に思っている動きだが。)
放送局側も視聴者側も、どのような実況が望ましいのかの指針を個人が持つようになるまで時間がかかると思う。




<言いたいことをまとめると・・・>

ダバディさんの解説は確かにすばらしい。
世界的に見ても、すばらしい部類にはいるのではないだろうか。
ただ、果たして現在の日本の視聴者の認識で、UEFAチャンピオンズリーグの放送で見せたあのノリを、そのままゴールデンタイムに持って行ったとして、それが視聴者の求める物と最大限一致するかと言ったら、そうとも限らないと思う。
ビール片手に夕飯を食べながら、家族と談笑しながらリラックスして聞くには、少々荷が重いかもしれないからだ。
それを考えると、松木さんの解説の方が親近感がある場合も少なくないのではないか。
解説者に足りない何かは、視聴者に足りない何かに直結すると思う。

様々な視聴者がいる中、全ての人が満足する放送は不可能である。
また、昼・夜・深夜といった放送時間帯によっても、求められる解説も変わってくるのかもしれない。
「これ!」という解説方針を決定するのは、今の日本では時期尚早だろうと思う。
引き続き様々な人が意見を出し合って、より双方の利になるような放送形態が確立していくことを強く望んでいる。

あ、オンデマンドで、視聴者が選択できるとmuch betterかな。



本題とは無関係だが、割とナショナルチームに関してはドライな考えのダバディ氏が、20日のエントリで


代表サッカーがまだ死んでいない!!EURO万歳!

って言っていたのが、なんだか少し嬉しかった。

2004年06月23日

EURO2004

あぁ、デンマークvs.スウェーデンが見たい!
あまりなじみのないチーム同士の戦いだと思われてる方も多いと思うが、今大会の予選におけるベストゲームの1つになるのは間違いない!
スウェーデンの優秀な攻撃陣を、デンマークの洗練された守備体系がどう防ぐかが見物だ。
この試合のスコアが「2−2」以上だと両チームが決勝トーナメントに進出できるわけで、八百長を危惧する声もあるけれど、実力を考慮したらすごく充実した戦いになるはずなのよね。
こういう、ある意味マイナーなチーム同士の試合を地上波で放送しだしたら、日本のメディアも視聴者ももう一段階成長したということになるのかもしれない。

(WOWOWいいな。>心の声)

2004年06月16日

T.ソーレンセン

デンマークGKのT.ソーレンセンがすばらしい、すばらしすぎる!
現在プレミアリーグのアストンビラ所属らしい。
しかし、イタリア戦を見た限りでは、至近距離からの開いてシュートをことごとくブロック。
このレベルのチームに所属している選手ではないでしょう。

今後デンマークがグループリーグでイタリア、スウェーデンを脅かすような結果を残すことになれば、欧州の強豪チームが彼の獲得に動く、間違いない。

動きそうなチームとしては、こんな感じかな?

レアル・・・カシージャス
ミラン・・・ジダ
ユーベ・・・ブッフォン
マンU・・・バルテズ
アーセナル・・・レーマン

資金力のありそうなチームを列挙してみたけれど、どこも絶対的なキーパーを抱えているね。
ソーレンセンは1976生まれだから、カシージャスやジダに変わることはないけれど、他のキープレーヤーの後を担う選手として声がかかるかもしれないね。

2004年06月13日

EURO2004開幕!!

「ギリシャ 2−1 ポルトガル」
ギリシャが開催国ポルトガルを破る。
ギリシャはEURO初勝利。

前半早々ギリシャが1点を先制したところで寝たので、2点目3点目は見てないのですが、ギリシャは良い動きをしていましたよね。
ラストのシュート精度はあまり良くはなかったけれど、FIFAランク35位とは思えないほど良いボール回しをしていました。
トルコみたいなサッカーをするチームですね。

前評判では、グループAはスペインとポルトガルで決まりだと思われていましたが、いやいやギリシャのモチベーションが高い。
オリンピック開催を控えて、スポーツへの関心が国内でも高まっているのかもしれません。

それから、EURO2004公式ページ日本語版があるのに驚きました。
UEFAチャンピオンズリーグの公式ページにも、同様に日本語版がありましたけど。
アジアのマーケットは、欧州サッカーにとって魅力なのかもしれません。

あと、BenQという、秋葉原でよく見る、というか秋葉原でしか見ることのない、PCディスプレイおよび周辺機器メーカが、テクニカルスポンサーとして参加してます。
なんか、オタクの星「BenQ」、頑張れ!!
(いや応援の対象が違う・・・)

2004年06月09日

JFL 栃木SC vs. ザスパ草津 観戦記

栃木SC(ホーム) vs. ザスパ草津(アウェイ)を見てきました。
栃木県生まれ栃木県育ちなので、当然栃木視点です。
前半は間に合わなかったので、後半から観戦。
サッカーを競技場に見に行ったのは、2002年W杯イタリアvs.メキシコを大分で見た時以来です。

栃木は試合前の段階で、3勝5分3敗(16チーム中9位)。
対する草津は、7勝3分1敗(16チーム中3位)。
下馬評では草津の圧倒的有利だが、ホームの利を生かしてどこまで健闘するかが本試合の焦点。

競技場に着くと、小雨がぱらついているので、屋根に覆われた観覧席に多くの人が陣取っている。
どうやら、ホームのサポーターも観覧席で応援している。
一方アウェイのサポーターは、雨にもかかわらずゴール裏での応援。

そう、ホーム側のゴール裏に人がほとんどいないのだ。
栃木の応援には最高側のゴール裏が、がら空き。
雨降っているからだと思うけど。
ゴール裏は特等席なのにね。

今日の競技場は、ゴール裏は芝生となっていて視線が低くなっている。Jリーグ等が行われる大きな競技場では低い視点から試合観戦することが出来ないので、ゴール裏で傘を差して観戦することにする。
人も少ないし、見やすい。

いよいよ後半開始。
前半終了時点で0−1のビハインド。
後半立ち上がり早々に、さらに2点を失い、気がつけば0−3。
早い段階で、とにかく1点返さないと、ずるずるといってしまうよ、これは。
そもそも、後半開始直後に2点追加されるとは。
一番とられてはいけない時間帯じゃないか。

そんな状況にもかかわらず、草津の組織力は高く、サポーターも3点とったチーム状況に、ますます声を高らかに上げている。
これはだめか。
相手側のゴールがよく見える反対側のゴール裏に移った方が、ゴールシーンが見られるかも・・・とか思いつつ、ホーム側のゴール裏にて引き続き観戦。
やっぱね、栃木のゴールを信じたいじゃないですか。
状況は圧倒的にビハインドだけどね。

さて、試合が進んでいくにつれ、徐々に両チームの特徴が見えてきた。
まず、草津は中盤での寄せが早い。
中盤でボールとりまくり。
「もう3点とったし、あとは守りきればいい」という余裕がよい方向に働いて、守備の人数を増やして、焦って攻めてきた栃木のパスをインターセプトする。
それをサイドを効果的に使ってカウンターを多用し、無駄のない攻撃が続く。

逆に栃木は、サイド攻撃を多用するのだが、同じサイドに3人以上流れるため人が重なってしまっている。
そんな状況だから、ボールを奪われると速攻カウンターを食らって、重なった攻撃陣が自陣に戻れず、自陣ゴール前で何度も危険なケースを迎えている。

また、草津は中盤でくさびになる選手がいる一方、栃木はくさびにボールを預けると即座に奪われるというていたらく。
中央はだめだということを察して、サイド攻撃を多用するのだが、ラストパスの精度が著しく悪く、ロビングのボールを中央に挙げてもDFに容易にクリアされてしまう。
また、グラウンダーのパスもことごとくカットされてしまい、完全な草津ペースで試合は展開されていた。

「こりゃあかん、全く歯が立たない、今日はこのまま敗戦だな。」と、次第に思うようになってきた。

そんな憂慮をしながら観戦していると、試合時間が後半20分を過ぎた当たりから、草津の運動量が落ち始めた。
素人目にも明らかなくらい、がっくりと落ちた。
これは栃木側にとって見たら明らかにチャンスなのだが、さすがは現在3位を邁進中の草津。
運動量が落ちた中でも、草津は相変わらず隙のないサッカーをしてきており、崩すきっかけがつかめない。
草津のベンチも運動量低下を敏感に察し、メンバーを順次3人交代した。
しかし、これが適度に保っていたチームバランスを崩すこととなった。

バランスを崩し始めた草津守備体系を、徐々に崩し始める栃木攻撃陣。
そして時は、後半の30分。
栃木は、サイドからのループ気味のセンタリングを挙げ、中央で待っていたFWがヘッドでループ気味にゴール!!!
まるで、「ドーハの悲劇」で後半ロスタイムに食らったゴールのような、ふわっとしたヘッドだった。
GK小島も、ドーハでの松永のように、ボールを目で追うことしかできなかった。
これで「1−3」!!

それまで元気の無かった栃木サポーターも、突如としてそれまでの3倍くらいの声援に変わり、選手の動きも俄然良くなった。

残り時間はあと10分。
2点の余裕がある草津の選手とサポーターは、冷静に次ぎに気持ちを切り替える。

驚いたのは、1点を返し、それまでとは比べものにならないほどよいサッカーに変貌し始めたホームの栃木だ。
先ほどまで、あれほど繰り返していたパスミスが嘘のように消え、中盤で自在に早いパスが回り始め、中盤から相手を崩し出す。
また、くさびになってもボールを失うばかりだった攻撃的MFも、しっかりとボールをはたき始め、攻撃が機能し始めた。

やはり、結果というのはチームに勢いを与える最高のファクタだ。
先日の日本代表の欧州遠征も、結果が出たことによってチームに自信がみなぎるようになっている。

そして、後半40分、栃木攻撃陣は中盤の早いパス回しから中央をえぐり、混戦からボールをゴールに押し込んだ!!
これで「2−3」!!

さらに、その数分後、右サイドのスルーパスによって抜け出したFWが、豪快なシュートをペナルティエリア内からゴール左隅へとシュート。
ゴール!!!
「3−3」!!

あれほど動きの悪かった栃木が息を吹き返し、同点に追いつくなど誰が予想しただろうか!!
息を吹き返すどころか勢いの止まらなくなった栃木は、先ほどまでサイドに押しやられていて全然崩せなかった中央から、素早いパスで崩しにかかり、勝ち越し点を目指す。

それに対し、草津は自失呆然。
そりゃ3点もリードしていたのに追いつかれたわけだから、当然といえば当然。
サポーターの声には既に気持ちが入っておらず、投げやりなものへと変わってしまったのが手に取るようにわかるほど、両チームのモチベーションが対照的に変わった。

気づけばもうロスタイムに突入。
残り時間数分となった状況だが、栃木はスパースになった草津陣内へと攻め込み、再び崩しにかかる。
ここで、何を血迷ったか、機能していた中央からの攻撃ではなく、サイドにボールを振り始めた。

確かにサイドは空間が空いていたのだが、ラストパスの精度は上がっていないのに。
中央から崩せば容易にもう1点はいる雰囲気があったのだが。

結局サイドからの攻撃は実らず、試合終了。
「3−3」のドロー。

欲を言えば最後にもう1点決めて欲しかった。

しかし、後半開始直後に「0−3」になってしまい、内容もモチベーションも散々な中ドローに持ち込んだのだから、ある程度評価して良いだろう。
栃木が決めた後半のいずれのゴールにも鳥肌が立つほど、興奮したし感動した。
また、観戦場所を変えず、栃木のゴール裏で見続けたので、一番ゴールに近い席でゴールラッシュを見られたのが良かった。

サポーターの皆さん、今度は雨が降っていても、屋根の下じゃなくて、ゴール裏から応援しませんか?
その方が、ゴールシーンも鮮明に見れるし、雨の中で戦っている選手とのより一層の一体感を味わえると思いますよ。

2004年05月27日

ポルト!

UEFAチャンピオンズリーグはポルトが優勝でしたね。

1も2もなく、主将ジュリの途中交代劇が悲劇的な結果を生んでしまったような気がします。
そういえば去年は、ユーベのネドベドが決勝戦に出られず、ACミランにPKの末破れたというドラマがありました。
キーパーソンが決勝戦に出られないというのは、チームという団体競技を行っ
ていく上で潜在意識に激しく影響してくるのでしょうか。

今大会は、個人の能力に組織力が勝った典型的な大会となりました。
これがあるから、スポーツはおもしろい。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝!

とうとう、チャンピオンズリーグの決勝ですね。
ポルト対モナコ。
誰がこのカードを予想していたでしょうか。
レアル、ACミラン、ユーベ、アーセナル、チェルシー・・・
数え上げたらきりがないほどの強豪達を押さえ、勝ち抜いてきた両チーム。

「モナコ」は、FWモリエンテスの奮起がよく取り上げられますが、やはり若きデシャン監督の手腕がすばらしい。
フランス代表の主将を務めてはいましたが、監督業を始めてから数年でここまでの手腕を発揮するとは。
今後の活躍はどこまで伝説的なものになるのでしょうか!
よく「名選手は名監督になれない」と言われますが、いやはや、デシャンに至ってはまったく当てはまらない傾向ですね。

ただ、僕は個人的に「ポルト」が勝つような気がします。
いや、根拠はありません。
今年は予想を遙かに超えた戦いが連戦しましたからね。
幾たびれっきとした根拠が覆されてきたことか!
「ポルトが勝つ」に3,000点!(はらたいらさんに3,000点!のノリで)

3:30からという深夜なので見られませんが。
明日のニュースで楽しむことにしましょう。

2004年04月26日

サッカーな週末(遅ればせながら)

U-23サッカー日本代表、親善試合でギリシャ代表を2−1で下す!!
サッカー女子日本代表、強豪北朝鮮を破りアテネ五輪出場決定!!
サッカー日本代表、ハンガリーに・・・2−3で惜敗。(しょぼーん。)

単純に比較できないことは100も承知、1000000000くらい承知ですけど、・・・しょぼーん。




ハンガリー戦は本山が機能しなかったら、3−0で負けてもおかしくない内容。
最後のPKは、アウェイ且つ親善試合だから、議論の対象とはならないとして。

現状の問題点は、とりあえず4つ。

まず、チームとしての一貫性が存在しない。
イマジネーション豊富なプレーが理想だとしても、現状はあまりに場当たり的すぎる。

それから、中盤でボールキープしてくさびになる選手がいないことも致命的。
U-23の田中達也選手みたいなタイプとか、ジーコジャパンに必要な人材でしょう。

さらに、チーム内での競争意識が著しく欠けている。
玉田選手みたいにフレッシュな人材をもっとフレキシブルにチームに入れよう。

最後に、絶対的なストライカーがほしい。
U-23での田中達也選手や、女子代表の大谷選手みたいな。
浦和のエメルソン帰化で、来年にこの問題は解決か?(無理って言う話もあるけど)

磐田のグラウ選手も帰化してくれないかな。
楽観的・希望的観測だけど、そうしたらすごい2トップが出来上がるよね。





問題は山積だけど、僕は、ジーコ監督自身を批判したくはない。
トルシエ監督の時代から後退しているとは思わないから。
ジーコ監督の下で、確実に前進しているのは間違いない。
でも、現状のベクトルでは、「ドイツW杯でベスト8」という理想が実現するとは思えない。

ジーコ監督を選出したことに関しては正解だと思う。
トルシエ監督では、2002年W杯の対トルコ戦での指揮の通り、16強以上は望めないからだ。
また、ジーコ監督のネームバリューで、強豪との国際マッチが組めていることは否めない。
協会も監督契約時に、未知数な監督能力に目をつぶる形で、その強みを手に入れた。

また、個々の選手が自発的にプレイしコミュニケートするというジーコ監督のプラン。
「無策だ」と否定されることが多いし、確かに無策なのだが、強豪国の仲間入りをするためには避けて通れない過程であって、遅かれ早かれ必要だ。
今の代表、声出さなすぎ。

監督は監督なりに、全力を尽くしていると思う。
ただ、選手調査や他国の調査、また戦術思案やアドバイスを行い、ジーコ監督が認めてくれる優秀なブレーンが一人いたら、ベクトルはかなり上向くと思うし、目標の「W杯8強」も夢ではない。
けど、監督は拒否してるんだよね。
現状じゃ、8強は無理だよな。
16強も怪しい。




所謂欧州組に対する贔屓目も問題。
各大陸のクラブ王者が一堂に会するFIFA世界クラブ選手権が開催されて、Jリーグのクラブが欧州や南米のクラブと対等に戦って、Jリーグのレベルを認めて貰うまでは、変わらないかもしれないな。

欧州組だったら、怪我が癒えつつある戸田を呼ぶとおもしろいかも。

それから、ジーコ監督支持派だけど、ジェフ市原のオシム監督とか日本代表指揮したらおもしろいと思う。






それから女子代表、対北朝鮮戦について。

女子代表は、結果的に3点とったけど、そのうち2点は相手のミスだからね。
最後の1点は、逆転が難しい状態になった北朝鮮選手の、モチベーションが失われた結果だし。

前半10分で、いつもはしない、そして絶対にしてはいけないミスをした北朝鮮。
あの1つのミスが無ければ、北朝鮮に大敗していた可能性は否定できない。

ミスを見逃さず、ホームの声援を受けて積極的なゲーム展開をした女子代表は褒められてしかるべきだけど、実力的に北朝鮮を超えたとは短絡的に考えない方がよいと思う。

勢いに乗ったサッカー日本女子代表。
今日の対中国戦は、勝てば「自信が確信に変わる」かもしれなかったので、その勢いで撃破してほしかった。

2004年04月02日

視点を変えてみる

ダバディ氏のblogで、テレ朝が放映したU-23五輪予選中継のナショナリズム的な番組構成の話題から発展し、文化的・国家的な軋轢にまで発展してしまった今回のディベート題材。
こういった、マクロ的な話題って個人の意見が直接結果に結びつかないから怖い反面、ディベートし始めるとニューラルに発展しておもしろい。

ナショナルチームが戦う大会より、UEFAチャンピオンズリーグの方が質の高いゲームが観戦できるのは当たり前。
資本主義社会の上ではビジネス的に優位な方に優良な人材が集まる。
また、リーグのチームは年間のほとんどの期間をともにするチームメートから構成され数多くの試合数をこなしているわけで、数日前にならないとチーム全員が集合しないナショナルチームと比較する方が間違っている。
楽しみ方や注視すべき点が著しく違う要素を同じ机の上で議論することはナンセンスである。

が、ナショナルチームはゲームの質以上にサポーターの注目を集める。
また、サッカーというスポーツに興味のない人も注目する。
ナショナル単位での大会は決して衰退することはないと僕は確信している。

その理由として以下の項目が挙げられる。
人口母数の多い方が有利であるのは明確なのにもかかわらず、人口数万人の国家と数億人の国家の選抜選手がガチンコで対決する。
選手は、国旗や国歌の元、僕らサポーターの声援を受けて、全力で戦ってくれる。
世界のほとんどの国や地域がFIFAという団体の元一堂に集まっている。
またボール一つあれば選手はスキルアップでき、先進国・発展途上国および地理的位置や歴史に関係なく、クロスゲームを演じてくれる。
このようなサッカーという世界共通のグローバルな文化・エンタテインメントは唯一無二だ。

インターネットで国外の人とチャットなどでコミュニケーションをとるとき、サッカーは格好の題材であり、よくお世話になっている。
直接海外に出向くときでも、お世話になるだろう。
たとえば、トルコの友人とメールでやりとりするときには、イルハン選手や中田選手の話題が良く出る。

とにかく僕らができることは、メディアが著しく煽る報道や実況に惑わされないということ。
メディアというのもビジネスであるから、時には事実をねつ造してまで注目を集めようとしたり、適切な調査なしに報道を行うこともある。
一昨年の7月、経済産業省が開催しようとしていた「セキュリティ甲子園」という情報セキュリティの啓蒙を目的としたイベントを、朝日新聞が「ハッカー甲子園」と事実を彎曲して報道したのを覚えていらっしゃるだろうか。
僕もまんまと騙されてしまった。
この一件があって、結局「セキュリティ甲子園」開催を回避された。
情報セキュリティに関する人材不足が叫ばれる中、この機会損失は決して許されるべきものではないと思う。
しかし、この報道に関して朝日新聞は適切な事後責任を果たしていない。
メディアの言うことを鵜呑みにせず、きちんと自分の中で有益な情報か否かを消化することのできる人間がより多く増えていってほしいと思う。
このような、ひとりひとりのミクロな進化が、マクロ的な世界文化の発展につながる。

マクロの議論は大いに結構だが、そのような議論をする前にもっと私たちに直接できることを地道にやろうではないか。

昨日放送されたW杯アジア一次予選対シンガポール戦でも、ミクロに注目するとおもしろい。
ナイジェリアから帰化したカスミル選手の動きはすばらしかった。
さらに、10番をつけたインドラ選手の動きは特に良かった。
彼が得点を決めた10分ほど前に、彼は得点シーンよりも良い動き出しをしていた。
僕らができるのは、マクロな論議ではなく、このようにミクロに優れた選手に注目し、質の高いサッカーを追い求めることではないだろうか。
注目することによって、間接的に選手を育てるということはできるのではないだろうか。
質の高い選手を集めれば、ナショナルチームでもリーグのチームでも、選手はよりイメージ通りのプレーができるだろうし観客は納得する。
監督を変えるのは簡単だ。
選手を育てるのは容易ではない。

日本サッカーの発展の最前線にいて適切な議論を投げかけてくれたりレスポンスをしてくれるダバディ氏や、目の肥えた論理的なサポーターとこのような談義をほぼリアルタイムに交わせ、意見を拝見できることは、非常に有益なことであり、非常に楽しい。
ダバディ氏や、サポーター各位に感謝したい。
またこのような状況にあるのも、インターネットというインフラを開発・整備した各位、Blogというツール発展させてくれた各位(Movable Typeを作成された夫妻、日本語化してくれた有志、Trackback機能を使ってコミュニケートしているユーザ)、またChatに参加し熱い議論をかわしあえるユーザ各位のおかげであり、感謝したい。
選手や監督、彼らを支える裏方さんにも最大限の感謝だ。

P.S.
先週末の深夜フジTVで放映されたUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝「レアルvs.モナコ」戦で、ダバディさんがゲスト解説者として出演されていた。
気になったのが、「うまい!!」っていう絶叫。
うまいのは見ればわかる。
でも、気になったのはそこくらいで、全体的には解説者が3人いるみたいで、充実した放送となった。
また機会があったら出演して頂いて、サッカーオタクとして皆の知らない知識を存分に披露して頂きたいし、現場に近い環境で従事されていた経験から僕らではわからない視点から解説して頂きたい。

2004年03月16日

日本vs.バーレーン

2004年アテネ五輪男子サッカー最終予選、負けちゃいましたね。
相手の術中にまんまとはまってしまった日本。

フローラン・ダバディ氏のBlogでは、その試合のテレ朝の中継での松木安太郎氏の解説が話題になってた。

僕は、ダバディ氏がサッカー日本代表に関与されていたときからのファンで、彼の鋭い洞察や、彼が提供してくれる楽しい話題がよめるBlogを楽しみにしています。
ダバディ氏って、本当に魅力的だよね。

さて、そのテレ朝の話題。
「松木氏の解説、ナショナリズムの煽りすぎ。」
僕の個人的な感想だけど、あれって松木氏が全面的に悪い訳じゃなくて、テレビ局とかスポンサーの意向が相当あるんじゃないかな。

今回の日本ラウンドの試合は、所謂夜のゴールデンタイムに放送されるわけで、特にサッカーが好きな人とか詳しい人ばかりが見る訳じゃない。
特にサッカーに興味のない人が見ているかもしれないし、サッカーに興味のある人につきあってみている人もいるかもしれない。
深夜によくヨーロッパサッカーの放送をフジテレビや日テレやTBSで放送しているけど、そういう放送をも見るサッカーマニアばかりではない。
今回視聴率を20%以上稼いでいるんだからね。

で、どうしたらそう言った「サッカーマニア」以外の人を引きつけ続けるかっていうと、やっぱり「がんばれ日本!」の精神で、ナショナリズムを前面に押し出す番組構成が求められるんじゃないかな。
スポンサーは、サッカーマニアの人だけに広告をみてもらいたいんじゃなくて、広く大勢の人、少しでも大勢の人に広告を打ちたい。

戦争を憎む日本人にとって、政治的なナショナリズムは危険だと判断されるから、そういう形式での団結は意識化で避ける傾向にある。
で、その反動かもしれないけど、スポーツにおける一致団結ってすごいよね。
特に、平和の祭典といわれるオリンピックとかすごいよね。
過去最高の視聴率を稼ぎ出したのは、東京五輪の女子バレーの決勝戦でしょ。
アメリカでも、スポーツでの団結は日本と同様すごいけど、政治的な団結もすごい。
「U.S.A! U.S.A!」ってよくやってる。
日本で「日本!日本!」っていう政治的な主張は普通見ない。
その他の国についてよく知らないので、アメリカを比較対象としてみたけど、他の国ではどうなんだろうなぁ、知りたいなぁ。

以上、ニュースステーションで角沢アナウンサーが、「みんなで日本代表を応援しましょう!!」って言ってたのを聞いて感じた雑感でした。