2005年07月24日

「六本木ヒルズ回転ドア事故の真相」

失敗学会の畑村教授が中心となって解明したプロジェクトに関するNHK ETV特集「ドアに潜む危険〜畑村洋太郎の危険学入門〜」より
http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2005/0430.html

オランダから回転ドアを輸入(安全性の面から軽量化を重視した総アルミ製)
日本で景観の面から人気の高いステンレスをアルミにかぶせる(1トンほどの重量が1.3トンほどに増加)
重量が増加したため異音を発するようになり,クライアントから苦情続出.
苦情を受け,回転ドア上部に自走式のモーターを4機増設したことにより,質量が2トン程に増加.(従来型のモーターは,回転ドアの質量に影響を与えないように配慮され天井に固定してあった.)
三和タジマの前身の会社が倒産後三和タジマ設立されるも,前会社の回転ドアに関する資料がほとんど残っていないため,それまでの開発の経緯が不明なまま箱だけ存在するという状況下でスタート.
ビルに吹き込む風により回転ドア自体が揺れるため,さらに重量を増加し,最終的に2.7トンまで増加.(欧州では日本ほど高層ビルの需要がないため,ドアが揺れるほどビル風は発生しない.)
軽量さによる安全性確保の欧州型の従来の理念がいつの間にか消え去り,重量感を増し破壊力を増した改悪型の回転ドアにより,尊い人命が失われる.
後の調査で,1トンの回転ドアは安全装置が危険を察知するのとほぼ同時に動作を止めることが可能なため安全だが,2.7トンの回転ドアは安全装置が作動してから回転ドアが動作を止めるまで40cm程オーバーランをすることが解った.
また,ドアを天井から吊っており水平方向に遊びがあるため,ドアと壁の間に幼児の頭が巻き込まれてしまうことも明らかになった.

http://www.asahi-net.or.jp/?pu4i-aok/core/memodata/800/m880.htm
10Jで怪我をするところ,864Jの負荷がかかって死亡だそうで.

失敗学会という学会に対して若干懐疑的な感じがしていました.
新しい理論を確立するでもなく,技術やアプリケーションを開発するでもないため,研究者がこの分野に積極的に参加するかが疑問だったからです.
しかし,このように損失の原因を調べ,非常に有意義な結果を世に示すことで,この学会の発展や社会への還元が活性化されます.
今後も期待しています.
また,今後あのような痛ましい事件が二度と起こらぬよう祈念しています.

投稿者 kazumichi at 12:28: [diary]

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