2004年06月24日

「解説者に足りない何かは、視聴者に足りない何か」という考え方

フローラン・ダバディ氏がTVの解説について述べられている。
以下抜粋。


海外サッカーに関しては「ベテラン解説者軍団」にいまいち何かが足りないと感じます。

奥寺さんや風間さんはドイツでやったことがあるので、また違うのですが、やっぱり今の世代(中田、小野、稲本)が帰ってきて、サッカーの解説者になったり、サッカー協会に入ったりしないかぎり、日本のサッカー会に革命ないね...

「周り」、「サッカー界の道徳」、プレッシャーを気にせず、どんどん「自分流」に、「リスクをとって」話をしてほしいのです!

日本のサッカーは過渡期にあるからです。開拓精神、異端は今です!

期待と応援をしています...


1週間も前のエントリに反応するというのは、普通あり得ないが、諸事情により今回は特別。


先に、僕の考える結論を示すと、仰るとおり「時間がかかる」ということ。


この問題を考えるには、以下の2点の特徴を考慮すると良いだろう。

1.解説者はいかにして登用されているのか?
2.日本のスポーツ実況はどうなのか?

まず、1.解説者の登用であるが、コネクションというのが日本の慣習らしい。
元ヤクルト・巨人の広澤克実さんは、星野前阪神監督のコネクションでNHKの解説員になったと、広澤さんみずからがとあるバラエティ番組で仰っていた。
(バラエティだからおもしろおかしく言っただけかもしれないが。)

欧州の解説員の登用基準が、コネクションなのか実力なのかは知らないし、それはどちらでも良い。
が、日本で、より実力のある人、さらに言えばより多くの視聴者が支持するような解説をする人が、より登用されるチャンスをつかむようなシステムにシフトすると、より切磋琢磨した良い解説が聞けるようになることは間違いないと思う。
まず、システムを改善する必要がある。

また、日本におけるサッカー文化は、プロ化してから10年しか経過していない。
cogno_eb2さんがおっしゃっているように、日本は歴史的に「スポーツ観戦といえば野球」である。

そう、2.のスポーツ実況のこれまでと現状は、やはり「野球偏重」なのだ。
最も端的な例だと、野球の放送を日本一行っているであろうテレビ局、日本テレビ。
日本テレビにおけるスポーツ実況というのは、野球の巨人戦が最重要。
サッカーもトヨタカップやヴェルディ戦やセリエAレッジーナ戦やサンプドリア戦、高校サッカーなど、とても豊富に放送している。
が、ヴェルディ戦は深夜枠が多く、高校サッカーは新人アナの登竜門で、社としてサッカー解説に注力しているとは思えない。
どうしても収益に多大な影響のある巨人戦の実況に重きが置かれ、サッカーの実況を育む土壌がない。
だから、去年のトヨタカップで監督を「ビアンチ、ビアンチ!」って呼び捨てにするような、当たり前のことが当たり前に出来ない事態下にある。

TBSでは横浜マリノス戦を放送したりしているが、視聴率が伸び悩んでいるため、やはりサッカー解説に注力しているとは言えない。

フジは、割と注力している方だろうか。

テレ朝は、ナショナリズム一辺倒。

歴史的にも古く市民生活に密着している野球。
家族環境でも、親子でサッカーボールを蹴り合うことより、キャッチボールをしてコミュニケーションをとった人が、少なくとも僕の周りには多い。
そういう環境もあって、野球に愛着を持つ人は多く、サッカーに比べて試合数も放送機会も多い野球に各放送局とも注力している気がする。
するとどうしても、サッカー中継そのものの重要度は低くなり、解説者も同様になってしまっているのは否めない。
あくまで、市民に浸透している地上波での話で、CS放送やWOWOWなどはそれにとらわれない独自の放送をしていると思う。
けど、ほとんどの人は地上波放送に影響を受けるのだ。

さて、ダバディさんのなさったgeekとしての豊富な知識を生かした解説は、UEFAチャンピオンズリーグ「ポルトvs.モナコ」で堪能し、これほどまでの高度な解説を聞けるのは本当に嬉しい、という個人的認識を持っている。
「へぇ〜」というような知識が連発だし、風間さんや青島アナとの連携も切磋琢磨というか、とにかく素晴らしかった。
僕個人は、このような解説が聞ける限りは、そのチャンネルにチューンするだろう。
しかし、確かに素晴らしいのだが、果たして多くの人が支持するだろうか。
それに関しては、僕自身確信が持てていない。
同様に、放送者側もどのような方法で実況を行っていけばよいか、確信は持っていない可能性も十分ある。
視聴者でオタクの知識を欲している人は、必ずしも多くはない可能性があるのだ。

それは、スタジアムでの応援形態において、日本では新興のサッカーと、馴染みのある野球とで微妙な差があることも影響しているのではないだろうかと思う。
(以下は僕の全くの個人的仮説なので、あんまり真剣に聞かないように。)

さて、応援形態に微妙な差があるとはいったが、野球の観戦においてもサッカーのように、外野スタンドから太鼓叩いたり声を上げたり、あたかもサッカースタジアムの熱きサポーターのように、応援を楽しんでいる方もいらっしゃる。
その点では共通している。
が、その反面、内野席でビール片手に弁当食いつつ、声を上げるでもなく拍手するでもなく、ただ見てるだけという場合も多い。
僕は、野球を観戦するときは後者のスタイルが多いし、神宮などの野外球場で夜風に当たりつつ、ビール片手に枝豆とか食べながらのんびり野球を見るのは、ある意味優雅だと思うし、やはりすばらしい文化だと思う。
この観戦方法は、サッカーにもVIP席など無いこともないが、僕が知る限りサッカーでは比較的少ない。
ビールの売り子って、サッカースタジアムでは野球場に比べて極端に少ないようにね。

そこでそれらの観客に差が出てくる。
前者の熱き応援団にとっては、様々な知識で脳を刺激してくれる解説は嬉しいと思うが、はたしてビール片手にのんびり見ている人までもが脳を刺激して欲しいと思うかどうかは甚だ疑問だ。
仕事で心身共に疲れた体を癒すために、野球を見に来ている人にとっては、現状の解説で必要十分ではないだろうか。

高度な解説はそれだけで解釈するのに労力を要する場合もある。
ビールのみながらとしか思えないオヤジ解説者の解説を聞くのも、またビール飲んでるオヤジであったりするのだ。

夕食時間帯に中継されることも多い両競技。野球を見ながら夕食を食べる日本人のスポーツ観戦の歴史からすると、サッカーを観戦しつつ夕食を迎える文化はまだまだ浅い。
日本でサッカーがプロ化されて、まだたったの10年。
欧州のように100年も前から体系化されている状況とは違う。
サッカーの実況・解説のシステムが未熟で、何処を目指すべきなのかもわからない状況なのだ。
野球実況のノウハウをサッカーに応用しようとする動きもある。(やめた方がよいと個人的に思っている動きだが。)
放送局側も視聴者側も、どのような実況が望ましいのかの指針を個人が持つようになるまで時間がかかると思う。




<言いたいことをまとめると・・・>

ダバディさんの解説は確かにすばらしい。
世界的に見ても、すばらしい部類にはいるのではないだろうか。
ただ、果たして現在の日本の視聴者の認識で、UEFAチャンピオンズリーグの放送で見せたあのノリを、そのままゴールデンタイムに持って行ったとして、それが視聴者の求める物と最大限一致するかと言ったら、そうとも限らないと思う。
ビール片手に夕飯を食べながら、家族と談笑しながらリラックスして聞くには、少々荷が重いかもしれないからだ。
それを考えると、松木さんの解説の方が親近感がある場合も少なくないのではないか。
解説者に足りない何かは、視聴者に足りない何かに直結すると思う。

様々な視聴者がいる中、全ての人が満足する放送は不可能である。
また、昼・夜・深夜といった放送時間帯によっても、求められる解説も変わってくるのかもしれない。
「これ!」という解説方針を決定するのは、今の日本では時期尚早だろうと思う。
引き続き様々な人が意見を出し合って、より双方の利になるような放送形態が確立していくことを強く望んでいる。

あ、オンデマンドで、視聴者が選択できるとmuch betterかな。



本題とは無関係だが、割とナショナルチームに関してはドライな考えのダバディ氏が、20日のエントリで


代表サッカーがまだ死んでいない!!EURO万歳!

って言っていたのが、なんだか少し嬉しかった。

投稿者 kazumichi at 23:24: [soccer]

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to begin at 9 a.m. Feb. 5 in Parc Sans Souci on Vermilion Street in downtown Lafayette.

Contestants will be judged in five classifications: pre-school, 6-10 years old, 11-15 years old, adults and groups.

Posted by: Bryan : 2008年02月05日 02:03
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